フィレンツェ 赤屋根の絶景への巻

Travel Abroad

赤屋根の絶景。クロアチアのドブロブニクでも、ポルトガルのリスボンでも、ドイツのミュンヘンでも赤屋根の街並みは見ました。1つ1つ違うと思いました。ドブロブニクの場合は、街自体が小さいので、街の端に、必ず海が視界に入ってきます。青い海をバックにした赤い街並み、これがドブロブニクの街並みです。一方で、このフィレンツェは、赤い絨毯をぱっと前に広げたように、延々と赤い街並みが続きます。

モロッコのマラケシュからサハラ砂漠に向かっている時に、このフィレンツェから旅行に来ている若い夫婦に会いました。あの美しい街からも人は旅行するんだなと馬鹿なことを思いましたが、同時に、その若い旦那さんの笑顔が涼しくも優しくもあったので、このフィレンツェの街並みを思い出しました。確か、お互いに下手な英語で、マラケシュのレストラン情報を交換しました。英語が下手で苦労していますが、幸運な機会を得ることもあります。妻がサハラ砂漠をラクダで横断する際に、お互い夫婦の写真を撮って交換しようと提案して、ささやかなコミュニケーションの機会を得ました。私はなかなか妻のように社交的になれないのですけど、こういうささいなコミュニケーションが大切な記憶として残されています。つまり私は臆病なわけですね。

フィレンツェにも、見るべき絵も彫刻も多くあります。ミケランジェロのダビデ像が最も有名です。私の場合はぐるぐると街を歩いているだけで、あらかた満足してしまいました。よく見たのはドーモの中くらいです。このドームの裏側の面には天国と地獄の絵がびっしりと描かれています。下段に描かれてる地獄の絵は、かなりおどろおどおろしい内容で、外から見える穏やかなドーモの姿とはまったく違う姿を見ることになります。

天国の方が、地獄より、層が多いのが救いです。

この街ではピサに行くまでの2日間ほどぶらぶらしてました。街を歩いて、パスタを食べ、雑貨屋を冷やかして、ジェラートを食べ、疲れたらカフェに入り、またぶらぶらします。イタリアのレストランはどこを食べても美味しいものに出会えると思いますが、私の行ったレストランやジェラート屋も、何かの役に立つかもしれないのでいくつかを載せておきます。(下にはダビデ像が入ってませんが、行った方が良いです。私はいまになって少し後悔しています。)

1 アパートメントホテル(Dépendance Machiavelli – Apartment and Wine)
2 ドーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)
3 ヴェッキオ橋
4 革製品店 (The Bison Florence イルビゾンテ)
5 革製品店 (The Bussetto Flolence)
6 レストラン(Ristorante Hostaria Il Desco)
7 レストラン(Il Santo Bevitore)
8. ジェラート(La Strega Nocciola Gelateria Artigianale)

1〜8まで全て歩いて十分に回ることができます。

私たちが、泊まっていたのは、Dépendance Machiavelli – Apartment and Wineという1ベッドルームのアパートメントでした。2泊で160ユーロ。フィレンツェを歩き回るには、街の中心にあって非常に好立地にあります。部屋も綺麗でモダンだし、かなりの当たりだったと思います。この何ヶ月後かに、南イタリアを9日間でバス、フェリー、電車を使って巡る旅をしましたが、部屋を個人で人に貸す民泊パターンにここで慣れたのは良かった気がします。鍵の受け取りや精算なども現地の人と直接するのが面白いところです、そしてたまに面倒くさくもあります。それが事前に分かったのは収穫でした。

Dépendance Machiavelli – Apartment and Wine

この時も、借りる部屋の説明を主人のオヤジから聞いている時に、そのオヤジの彼女から電話がかかってきて、「Hi, Sweetie〜」 的な会話が始まります。電話が終わると何事もなかったように、ニコッと笑って部屋の説明が続きました。こういうのはイタリアでは普通なので、その普通のことにここで慣れました。日本だと彼女よりお客さんの応対を優先して、普通は電話でないですもんね。オヤジ自体は非常に人懐っこい、いい人でした。

イルビゾンテは日本でもパラパラみる革製品店。
イルビゾンテは売っているものは日本とそこまで変わらない気がします。

フィレンツェで街並みを楽しむということ以外に、もう1つだけ目的があるとしたら、現地の革製品の店をまわることでした。小さい店から、日本でも有名なイルビゾンテなどの大きめの店まで、結構な数の店に入ったと思います。IL Buseettoもそんな革細工のお店の1つですが、店の主人が日本にも居たことのある日本びいきの人で、作っているの工程の一部を見せてくれました。良い記念になったので、ここで母親から頼まれていた財布を買いました。まんまと商売されたわけです。

The Bussetto Flolence