ニースの旅(リヨン編)

Travel Abroad

南仏から北上してリヨンにやってきました。ここは「食」のためだけに訪れたようなものです。思い返しても食べることだけを目的に訪れた街はこのリヨンとスペインのサンセバスチャンだけです。

リヨンもパリに次ぐフランスを代表する大きな街ですが、パリと比べて格段に静かです。フレンチの香る夜道が素敵な街でした。

リヨンへはニースからTGVで来ました。途中で何かトラブルがあったらしくマルセイユあたりで1時間ほど止まっていましたが、何せアナウンスがフランス語しかないのがいかにもフランス。結局周りの英語ができる人に事情を聞きながら、電車の立ち往生の時間が続きます。最終的にはようやく英語の話せる車掌が廻ってきて詳細を説明してくれましたが、その時には電車のトラブルは解決し、リヨンに無事に着くことがわかっていました。結局5−6時間は乗っていたような気がします。

結構、リヨンに着くのが遅くなってしまって予約してあったホテルに着くのは夕方になってしまっていました。ソーヌ川沿いホテルでHôtel Vaubecour(オテル ヴォーベクー)と言う名前です。写真が残念ながら正面しか残っていません。家族経営の小さなホテルでしたが、その分アットホームで、オーナーがフレンドリー。市街地までのアクセスも良いです。部屋は小さめですが綺麗でした。確か二重窓で冬は結構寒くなるんだなと思ったのを記憶しています。24年9月時点でGoogleで4.6なので評判は良いようです。

↑LE BISTROT ABEL – Bistrot lyonnais gastronomique

まずは夕食にと訪れたのが、LE BISTROT ABEL – Bistrot lyonnais gastronomique。ホテルからは地下鉄に乗りCordeliersと言う駅で降りてそこから数分歩いたところにあります。フレンチのビストロで値段もお手頃ですが、味は素晴らしいの一言。店内は私なんかイギリス風のバーみたいだなと思ってしまいましたが、おそらくこれがリヨン風なのでしょう。テーブルもバーカウンターもウッド作りで揃っています。

そこまで気取っていない、しかし旬な食材を使っていて、盛り付けも綺麗でした。味は濃いめで私好み。私はエスカルゴ食べれないのですが、リヨネーゼ料理としては人気メニューになっています。好きな人は是非トライしてみれください。

デセールも堪能しました。フランスはパティスリー大国でもあります。私の奥さんもパティシエでフランスに勉強に来ていました。ところで、ここリヨンだけでなくパリでもパティスリーに数多く足を運びましたが、フランスだからと言って、どのパティスリーを訪れても当たりというわけにはやはりいかないです。ここが結構難しいところで、せっかく来たのにきちんとお店を選ばないとなんかイマイチで満たされずお店出ることになります。人気店は混んでいるのですが、頑張って並んだほうが良いことが多いです。

↑ブランド化したキッチン商品を売っているブースがあります。

2日目(すでに最終日)には本命のポールボキューズに行きました。ポールボキューズは、リヨンだけで複数店舗あります。どうしてもミシュランの星がついている店舗に行きたいということであれば、本店のPaul Bocuseに行く必要があります。しかし本店はリヨンの街中から外れてしまっているのが難点。ミシュランの星にこだわらなければ他店舗でも十分に堪能できるはずです。私たちはBrasserie de l’Ouest ブラッスリー・デ・ルゥエストというソーヌ川沿いの店舗にしました。ここならメトロと徒歩でアクセスしやすいです。テーブルからキッチンが全て見えるように設計されているのも面白いと思って、この店舗を選んでみました。

予約は必須です。

メニューも豊富なので紹介しきれませんが、絶対にお勧めしたいのは前菜の冷製スープです。グリンピースに程よい味付けがされていて、非常にまろやか。美味しいです。スープにいろいろな素材が添えられているので多くの味が楽しめます。

↑このあとスイスのツェルマットでも本場のシュニッツェルを食べましたが、ここには及ばず。

デセールもレベル高いです。日本もフランスに次ぐパティスリー先進国で有名店のレベルが非常に高くなっています。意外に「日本とそこまで変わらないかも」という感想になるかもしれません。フランスと日本を除くと、意外にドバイに本店があるアラブ系のパティスリーが美味しかったりします。

ランチ後は、ノートルダム大聖堂と古代ローマ劇場に寄って、最後にキュリオシテ庭園からリヨンの街を一望してから帰りました。ノートルダム大聖堂は現在は(24年9月)パリの方が修復中で見れないので、こちらの方を見ておくのはありかもしれません。

古代ローマ劇場はどうでしょう、私はシチリア島にあるタオルミーナ古代劇場や、トルコのクシャダスのエフィソス遺跡にある劇場の方が迫力があって見応えを感じましたが、人によって感想は違うかもしれません。

↑リヨンの街を丘(キュリオシテ庭園)から見ると、やはり赤い屋根の街が広がっています。