ストーンヘンジに行ってきたの巻

ロンドン生活

最初に、ストーンヘンジ行って良かったです。ピラミッドと同等かそれ以上に古い巨大な建造物は一見の価値あり晴れの日に行ってください。

イギリスで最も有名と言っても良さそうな世界遺産、ストーンヘンジ。果たしてその「大きな石を見る」のにこんなに人が集まるのはなんでなんでしょうか、実物はいかに❓ということでGo👍 車で行きたかったのですが、日本の運転免許を英国免許に切り替えているタイミングでちょうど手元に免許がないので、今回は電車(ナショナルレール)の旅です。ナショナルレール、私は好きですね。一番の理由は新幹線と違って安いです。実感ベースで新幹線の3割くらい値段設定なんではないでしょうか。そして混んでないので、空間をいつもドーンと使って快適です。そして例えば東海道新幹線だと、郊外の街を一気に駆け抜けるって感じの風景になると思いますが、イギリスの場合は、ど田舎の牧草地帯をずっとこのジャベリン(新幹線の名前)が駆け抜ける感じになります。牛、羊、丘、地平線。

ロンドンからだと、ウォータールー駅からソウルズベリー(Salisbury)駅まで1時間半程度、そこから専用バスで30分くらいで、ストーンヘンジに着きます。毎度のこと、ナショナルレールはネットで事前に往復指定で買った方が断然お得です。イギリスは天気がコロコロ変わるので、特に今回のように「大きな石をみる!」というそれだけといえばそれだけなので、絶対に晴れの日が良いとすると、あまりに前に買うと天気が当たらない!!ということになります。いつ頃買うとちょうど良いのかバランスが難しい!今回私たちは前日にネットで購入しています。前日でもオフシーズンなのでまあまあ安くなりました。

北にコッツウォルズ、西にバースが見えると思います。ストーンヘンジはこのコッツウォルズやバースとセットで旅行にしてしまう人が多いようです。私はまったり派なので分けましたが。

そしてバスはストーンヘンジ行きのほぼ専用と行って良い緑色のバスがありますので、これになります。おそらくですが、ソウルズベリー駅からストーンヘンジ行きのバスはこの緑色のバスの1社しかないのではないかと思います。このバスには音声ガイドが付いてます。そしてここで注意なのがストーンヘンジの入場料金とバス代金がセットになったパスがあるのでこれが絶対におすすめです。私たちは別々に買って失敗しましたのでお気をつけくださいまし。

欧州の観光地では当たり前、バスの中は、イギリス人、イタリア人、北欧系、インド人、アラブ系、韓国人、中国人、そして私たち日本人と程よくブレンド。そしてよく考えてみれば、住んでいるロンドン自体がこのバスの中の人がブレンドされているので当たり前といえば当たり前。これが東京との一番の違いな気がします。私はイギリスに来て数日しか経ってないうちに観光客に道をたずねられて、なんでアジア人に聞くんだろう?と思ってましたが、今は理解できます。ロンドン在住のアジア人も多いのです。街の10人に1人はアジア人。

そうこうしているうちに着きました。

バスを降りて入場して、ここから石に向かいます。シャトルバスもありますが、広大な地平線の中をただただ歩くというのも悪くないので、しっかり20分歩きました。
森を抜けてまた長い道にでる
本当に広大、地平線。牛。スニーカが正義。
ようやく見えてきました。

では、以下、石をご覧ください笑。BC3000年前に建造、つまり約5000年前。解説読んでみるとテコの原理はこの頃すでに分かっていたらしく、それを使って巨大な石を重ねていたらしい。見えないけれども、崩れないように石と石は凹凸を作って組み合わせになっている。ふむふむ。その当時の上流階層のお墓として埋葬に用いられた。ふむふむ。牛などの食物が一緒に埋葬されているので当時、食には困ってなかったのではとの解説。いやいや分かんないですぜ、庶民が飢えてでも華美な埋葬するではないですか。

馬鹿でかいというレベルの大きさではないです。ただピラミッドと同じかもっと古いというのが、なかなかすごい感を出してきます。
当時の住居の展示もあったので、近隣に住んでいたみたいなんです。昔はまわりに川があったのだろうか、傾斜もないので水を引くとかそういうのには向かない気がする。
昔は触れることもできたのだけれども、落書き事件があって禁止に。触ってみたかった。
結構崩れて今の形なので、対称性はそこまで感じられない。

ところで、農耕の起源は色々説あるみたいですが、「 イスラエルガリラヤ湖岸で、23,000年前の農耕の痕跡(オオムギライムギエンバク、エンメル麦)を発見した」とネット文献では書かれています。農耕発達→蓄財の概念→蓄財の有無が貧富の差に→階級社会という図式が5000年前すでに成立していたということです。というのも、改めて帰り際に見て、こんなに大きなものを苦労して運んだわけです、下々の者が。今よりも気性が荒々しい(と想像できる)この時代でもその過酷な労働を強制できるだけの束縛力があったわけです。それが共通する忠誠心からなのか、従わなければ殺されるかという環境からだったのか分かりませんが、いずれにしても、見えない概念を意識で作り出し、身体が物理的に強制されてしまうという構造は結構不幸なことです。

1つ30トン。自動車2台を縦に並べたような大きさ。
ソウルズベリーの街も綺麗です。トコトコ散歩して帰りました。
街にある広場。
ソウルズベリーの大聖堂。大聖堂はどこも立派。イギリスはカトリックでは無いので以下、カトリックで説明するはいまいちですが、カトリックはローマ教皇を頂点とするピラミッド組織。ローマ教皇がいて、その下に司教、その下に司祭がいる。司教がいるのが大聖堂で司祭がいるのが教会。普段行くのは教会のイメージがありますが、祈りの場として意味の違いは無いようです。