南東の街 カンタベリーに行ってきたの巻

ロンドン生活

週末天気も良さそうだし、雰囲気の良さそうな街を歩き回りたいと思っていて奥さんが見つけてきたのがカンタベリー。それに雰囲気で観光したい人にとって、遺跡ってのは良いのです。そこには歴史的な奥行きとか確かにあるのだろうけれども、そんなのはまず置いておいて視覚的にドーンていうのが遺跡にはありそうなので。今回行く、カンタベリーの街もカンタベリー大聖堂がとにかく有名ですが、ここにある聖オーガスティン大修道院ってのが遺跡っぽいというか、廃墟なのでそういうドーンってのに期待して私たちはGoしました!

カンタベリーはロンドンのセントパンクラスから電車で一時間ほど。時間によりますが、セントパンクラス駅から、カンタベリーウェスト駅までナショナルレールで一本(乗り継ぎの場合もあるようです)個人的には電車がおすすめそしてここはロンドンよりもフランス国境に近い

ところで、旅行会社のネット記事では英国のキリスト教徒にとってカンタベリーは日本のお伊勢参りと謳われています。ここにあるカンタベリー大聖堂が、英国国教会の総本山になっているからのようです。ここカンタベリーには、カンタベリー大聖堂、聖オーガスティン大修道院、聖マーテイン教会の3つの世界遺産があります。なので私のようなもっぱら街並みエンジョイ勢だけでなく、歴史ふむふむを楽しみたい人にはもってこいの街なんではないでしょうか

今回、カンタベリーで周ったのはのは以下の4つ。10時半ごろにカンタベリーに着いて、帰りの電車は17時半でしたが、ゆっくり街を堪能できました。

そしていつもの「あるある」ですが、朝8時にロンドンを出て、時間があればドーバー海峡のドーバーの街にも寄ってこようと思っていたところが、この街を楽しみすぎて、全ての時間を使ってしまいました😅

  • ❶オーガスティン修道院
  • ❷マーティン教会(サクッと行きました。土曜は中に入れなようです)
  • ❸カンタベリー城(サクッと行きました。落石で危ないので入れません)
  • ❹カンタベリー大聖堂
  • 歩き疲れた合間にハイストリートでカフェ

今回、最初に行ったのはもちろん❶聖オーガスティン大修道院。1400年も前に現在で言えば南欧から命張ってブリテン島まできた修道士が建てた建造物の一部が残ってます。この時、人も少なく、ドーンと大きな敷地に風が吹いて、人工物の音がシャッタダウンされていたので、非常に遺跡の神聖な感じ。見応えあります。ぜひ行ってください。料金は1人7ポンドぐらいだった気がする。

何も記載が無いからどこまで踏みいれても怒られないだろうと、1400年も前の壁をペタペタ触ってるのだが、実際にはロンドンに転がっている石だって何年前のものか分かったものでも無い。意識の問題か。この時期は水を流すのには高低差を使っていたのではないかと思うが、この遺跡自体に高低差はほとんど見当たらない。
入り口を抜けるとすぐに開放感のある空間に。写真で見るより現物はドーン!感がありますが、なかなか伝わらない。とは言いつつ、この頃、土地なんて余って仕方が無いだろうに、それでも際限なく建物を広大に作ると不便だからか、いろんな間や建物が集まっているとも言える。
私はここは水場かと思った。
上はキッチン。水場かな?と思ったらお墓だったり見た目ではほとんど当たらない。
ここは、修道士(英語ではモンク)のお祈り捧げる部屋。修道士と修道女で別れています。この時代なので修道女用の方が小さい、やはり遺跡でも差をつけているのが分かってしまう。結構入り組んだ作りをしているがなんのためなのか。はて。
アーチ型が多いんです。

続いて向かったのは❷聖オーガスティン大修道院から歩いて10分くらいのところにある聖マーティン教会。英国で一番古い教会だそうです。無料です。

この日は土曜日で中には入れなかったので、周りをぐるりとしてみます。教会の壁の場所によって古さが違うらしい、一番古いのは上の写真でいうと右の窓の下でここが1700年前。それ以外の壁の部分は1000年前くらいではなかったかと。でも最近こういう街の古い教会っていうところをいくつか周って、新鮮味がなくなっているのが正直なところ。私自身のなかで見る切り口に欠けているんです、きっと。中が見れていればなあ、少しは違うと思うんだけどな。

次に行ったのが❸カンタベリー城。今は何か落ちてきて危ないので、内部は見れなくなってます。外側しか見れません。もちろん無料です。

多分、観光客の人もあまり周っていません。この日も誰もきてませんでした。私の印象は、えっ?なんか小さいなと。兵糧攻めされたら何日持つんだろうと。

少し疲れてきて、カンタベリー大聖堂に行く前に、街のカフェによっています。週末だけあって人通りも結構ある。

どこまであっているかわかりませんが、全体的にパステルカラーの店が多いのでフランスに近いという影響があるのではないかと思ってしまう。
後ろに見えるのがカンタベリー大聖堂。ここの街の中にもアンティークの店がパラパラあります。

さていよいよ来ました、最後の❹カンタベリー大聖堂です。もともとカトリックの拠点で英国国教会とは折り合わなそうなところ、それでも、カンタベリー大聖堂がなぜ英国キリスト教の総本山になっているかというのが不思議なところですが、離婚するために英国国教会を作ったヘンリー8世(悪評高いですが、英国では肖像画が色々なところに使われているので人気があるしか思えない)がローマ教皇と対峙するためにここを一大拠点としました。

現在、建物を修復しているようですね。

英国の大聖堂は行ったところの多くが、圧巻の豪華さを持っています、どんなに労力と時間を割いたのだ?と気が遠くなる。カトリックから分派していますが、豪華さは捨てなかった。
よーく見るとガラスの面は凹凸があります。遠くからでは分からない。修復時の画像があったが、もともとその色のガラスを使うのではなく、色を塗っているようだった。
大聖堂の天井。何を意味しているのか分からない。私は日本人だから「繰り返し」の感も。もしくは、天井にあるのもあって世の中そういう風にできているのだと。
13歳で修道女として入ると、その後一生をこの建物の中で暮らしていたという。もう一方で驚きなのはペストで国の人口の半分も亡くなった時代、この大聖堂の中にいた約150人のうち亡くなったのは4−5人ほどで、外を周っていた司教だという。
上についている楯の種類は800ほど。資金援助の多かった家柄ほど、楯が大きい。

街のカフェに戻ってきました。下はお化けが出るというTINY TIM’s TEA ROOMというお店です。全く知らずに入ってました。アイスクリームもラテも美味しかったです。店員さんもフレンドリー。人気店でも閉店近くに行くと並ばずに入れます。

ということでこの時点で17時超えてしまいました。ドーバーにも行きたかったのですが、これは次回のお楽しみです。近くに有名なリーズ城もあるので、ここも今度行ってみようかな。